第8回「墨俣一夜城」
うん。そうですよね…。
小一郎と直が無事に祝言をあげる事は無いんだろうな…とは思っていましたよね…。
薄々分かってはいましたけれど、やはり悲しい結末は辛い。
直は今回の大河ドラマのオリジナルキャラクターで、元々は永野芽郁さんが演じる予定でした。
それがまあ…皆さんご存知の事情により、白石聖さんが演じる事になったわけですが、美しい事は言うまでもなく、利発で快活。時には小一郎を叱咤激励してくれる友人でもあり姉のようでもあり、小一郎の少年期から青年期にかけて、無くてはならない存在でした。
豊臣秀長(小一郎)の正妻が直ではないことは史実で明らかですから、いつか直がいなくなる事は分かっていましたが、小一郎と直があまりにも可愛らしくお似合いでしたので、このままずっと一緒だったらいいのに、と思いながら見ていました。
それが、このタイミング…墨俣一夜城。豊臣兄弟が大きく飛躍するきっかけとなったタイミングで直が亡くなってしまいました。
直は農民の争いに巻き込まれて命を落としたわけですが、ではその争いは何故起こったのか。厳しい取り立て、天候不良による不作、地べたに這いつくばって働いても働いても楽にならぬ暮らし。藤吉郎、小一郎が幼い頃からずっと見てきた農民達の貧困に端を発する争いです。
「皆が幸せになる世」を目指して走り出した豊臣兄弟ですから、直が犠牲となった事で、ますます自分達の進む道が明確になっていくのではないでしょうか。
今回の大河ドラマにおいて、小一郎の内面、人格形成に大きく影響を与える出来事になった事は間違いないですね。
さて、墨俣での一件。先ほど申し上げた通り、豊臣兄弟にとって最初の大きな転機となりました。ここから彼らは信長に認められ、歴史の表舞台へと駆け上がって行くことになります。
蜂須賀正勝(小六)と川並衆を凋落するくだりなどは、秀吉の人誑しの本領発揮!という感じでしょうか。池松壮亮さんは表情豊かですね。ふと見せる一瞬の真剣な表情に、秀吉の底知れなさも垣間見えて、これからが楽しみです。
それにしても、直にすがって慟哭する小一郎(仲野太賀さん)の哀しみはいかばかりか。心揺さぶられました。
来週以降、小一郎の内面がどの様に変わっていくのか、その演技にも注目していきたいと思います。
あ、菅田将暉さん演じる竹中半兵衛も出てきましたね。今までの半兵衛像ともちょっと異なる役作りの様で、こちらも楽しみです。


